旅立ちの時

Lsメンバーが一人減り二人減り
そしてとうとう誰も居なくなった

みんな他の趣味を見つけたり
仕事が忙しくなったと言って
旅立っていった



無性に誰かと触れ合いたくて
なんとなく釣りにでかけてみた

釣がしたくて太公望をとって以来
釣りに行ったのは片手で足りる
そういえば一緒に釣りをしたあの人も
もうしばらく会って居ないなぁ

誰もいなかった………

連続する「何も釣れない」
多少の苛立ちと重くのしかかる疲労
肌にまとわりつく湿気が酷く不快だった

そして真上にPOPするホラー先生
急いで装備を着替えて戦闘態勢へ
かつては船室で怯えるしかなかった相手
それが今では攻撃を喰らわずに倒せてしまう

崩れ落ちた先生を見ても
特に何を感じるわけでもない


話は変わるがドレスを買った
ＦＦを初めてから夢だったドレス
財布はとても軽くなったけど
とても嬉しくて一人はしゃいでいた

私は猫が好きでミスラを選んだ
可愛い装備を着せたくて頑張った
それを思い出して競売へ走った

Lsでの他愛の無い会話が好きだった
汽船で良く見かける人と交すエモが好きだった
インスニして駆け抜けるスリルが好きだった

今ではステータスを重視した装備で
テンプレと呼ばれる装備を手に入れようと
あれやこれやと悩んでいる
それを時間拘束としか感じ無い自分

効率で繋がれた絆と
～でなければならないというルール
こなせない者は認められない世界

固定で進めてきたミッションも
とうとうメンバーは私一人となった
喜びと悔しさを分かち合う相手さえもういない


ふいにまうあさんの引退記事を思い出した


私も旅立ちの時なのだろうか